特別展「浮世絵の別嬪さん―歌麿、北斎が描いた春画とともに」 |
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会場:大倉集古館(東京都港区虎ノ門2-10-3) |
会期:2024年4月9日(火)~6月9日(日) |
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)、金曜は19:00まで(入館は18:30まで) |
休館日:月曜休館(祝休日の場合は開館し、翌日の火曜日が休館) |
アクセス:東京メトロ南北線六本木一丁目駅中央改札から徒歩5分、日比谷線神谷町駅4b出口から徒歩7分、虎ノ門ヒルズ駅A2出口から徒歩8分、銀座線(南北線)溜池山王駅13番出口から徒歩10分、銀座線虎ノ門駅3番出口から徒歩10分 |
入館料:一般1500円、大学生・高校生1000円、中学生以下無料 |
※詳細情報は公式サイト(https://www.shukokan.org/)で確認を ※前期(~5月6日)、後期(5月8日~)で一部展示替えあり |
浮世絵は江戸時代の代表的なマスカルチャーである。「浮世」=「時代の最先端」を題材にしたその作品群は、主に版画というメディアを使って不特定多数の大衆へと頒布され、そしてその大衆から支持されてきた。「役者絵」「美人画」「花鳥画」「武者絵」・・・・・・大衆の興味、好奇心に伴って、そのモチーフも広がっていったのである。とはいえ、浮世絵は単なるマスカルチャーではない。豪商や武士階級、さらには大名や公家などの「富裕層」を対象にした作品もあった。絵師たちが直接制作した「1点もの」の「肉筆画」が、それだ。この展覧会は、その肉筆浮世絵の中でも、「美人画」に焦点をあてたものだ。
展覧会は「初期風俗画と又兵衛、そして師宣の誕生―17世紀」「安度、長春の隆盛―18世紀前期までの美人画」「春章、歌麿、栄之の精華―18世紀後期の美人画」「葛飾北斎と歌川派の浮世絵師―19世紀の美人画」「めくるめく春画の名品」の5章構成。前後期併せて86点の作品が展示される。
時系列で並べられているのが、第1章から第4章まで。「初期風俗画」の時代、洛中洛外図や絵巻で名を成した岩佐又兵衛をスタートとして、肉筆浮世絵の歴史を鳥瞰する。「浮世絵の祖」といわれる菱川師宣、錦絵誕生以前の18世紀前半に活躍した懐月堂安度や宮川長春、そして18世紀後半、浮世絵の“黄金時代”に活躍した勝川春章や喜多川歌麿、鳥文斎栄之――。北斎や歌川国貞など江戸文化が爛熟した19世紀の絵師にいたるまで、数多くの絵師が登場する予定で、浮世絵の発展と時代時代の表現の違いが一覧できることになるだろう。
また、第5章では、男女の性愛をテーマにした「春画」も展示される。性に対して大らかだった時代、ほとんどの絵師が「春画」を手がけており、「彫り」や「摺り」の高度な技術が込められている豪華な作品も少なくない。今展覧会では、歌麿などが手がけた「春画」も展示される。会期中、専門家による講演会も予定されている。申し込みや問い合わせは大倉集古館(03-5575-5711、月~金10:00~17:00)へ。